SHOWROOMで配信収益を得る場合、ジュエル換金や事務所からの分配金は「個人として受け取った収入」として税金の対象になります。ジュエルは900ジュエルから1ジュエル=1円で換金でき、有効期限は取得日から150日間です。換金時には消費税・源泉徴収税・振込手数料の計算が入り、年間収入の総額に応じて翌年の確定申告が必要になります。雑所得か事業所得か、給与所得者の年20万円ルール、住民税の取り扱い、支払調書の請求方法など、論点は意外に多岐にわたります。本記事では、SHOWROOMで配信を続けていく方に向けて、収益と税金の全体像を整理し、判断に迷ったときに税理士へ相談しやすい状態を作ることを目的とします。
【SHOWROOMの収益と税金】ジュエル換金や確定申告について
スポンサードリンク
SHOWROOMの収益が発生する2つのルート
SHOWROOMで発生する収益は、立場によって受け取り経路が異なります。
ひとつめはフリーライバーで、SHOWROOMから直接ジュエルとして受け取り、本人が指定した口座へ換金する形です。配信ごとのギフティングやタイムチャージ(B-5以上のSHOWランクで配信した時間に応じて支払われる時間報酬)が、すべて1円=1ジュエルとして加算されていきます。
SHOWROOMの収益構造をフリーライバーと公式ライバーの違いから解説した記事もあわせてご覧ください。
ふたつめはオーガナイザー(事務所・企業勢)所属の公式ライバーで、SHOWROOMからオーガナイザーへ支払いが行われ、そこからライバー本人へ分配される形です。支払いサイクル・還元率は事務所により条件が異なります。
SHOWROOM公式の単価表(タイムチャージなど)は全ライバー共通ですが、最終的に手元に入る金額は事務所の還元設計に依存するため、所属契約の前に内訳を確認することが大切です。
具体的な還元率はぼかしてお伝えしますが、フリーライバーが受け取る額面に対し、公式ライバーは事務所のサポート(イベント企画、配信指導、機材貸与等)と引き換えに一定の割合を事務所が受け取る構造になっていると理解しておくとよいでしょう。どちらが向いているかは、活動スタイル・サポートニーズによって変わります。
ジュエル換金の基本ルール
フリーライバーの収益は、ジュエルを起点に組み立てられています。ジュエルの基本ルールを改めて整理すると次のとおりです。
- 1ジュエル=1円換算で、900ジュエル以上貯まると換金可能です。
- 有効期限は取得日から150日間で、所持ジュエル全てに適用されます。
- 配信終了から約1時間後にジュエルが付与されます。
- 一回の配信中に一定の有料ギフトを獲得する必要があり、無料ギフトはジュエル換算の対象外です。
- 換金額は指定不可で、その時点で所持しているジュエルすべてが換金対象になります。
- 毎日0:00〜1:00は換金不可、銀行の営業時間外は翌日以降の振込となります。
そして、税金との関係で重要なのが「換金時の差し引き」の仕組みです。ジュエルに消費税を加算した「換金額(税込)」から、振込手数料と源泉徴収税が差し引かれた金額が実際に振り込まれます。
つまり、年間で口座に振り込まれた金額の合計が、そのまま「課税対象の収入」とイコールではない点に注意が必要です。確定申告で扱うのは源泉徴収「前」の支払金額であり、源泉徴収済みの税額は申告書のなかで精算します。
【PR】最新・人気の配信機材をチェックしてみよう
Amazonで見てみる雑所得か事業所得かの考え方
ライバーの収益は税務上、原則として「個人として受け取る所得」になりますが、雑所得として扱うか事業所得として扱うかは活動実態によって変わります。
雑所得は、副業的な配信や継続性が限定的な収益を扱うときに用いられやすい区分です。記帳の負担が比較的軽い一方で、損益通算や青色申告特別控除の対象にはなりません。
事業所得として扱う場合は、配信を継続的・反復的に行い、収益を主たる収入源として組み立てている実態が前提となります。青色申告承認申請書を提出していれば最大65万円の特別控除や、損失の繰越控除といった制度を利用できる可能性があります。
どちらの区分を選択するかは、収益規模、活動の継続性、機材投資の有無、他の所得との関係など、複数の要素を総合的に判断する必要があります。具体的な税務判断は最寄りの税務署または税理士にご相談ください。
給与所得者が確定申告すべきライン
会社員などの給与所得者がSHOWROOMの収益を得ている場合、よく目安として用いられるのが「副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要」というルールです。これは所得税法上、給与を1か所から受け取り、給与所得・退職所得以外の所得の合計額が20万円を超える場合に確定申告を要する、という規定に基づいた目安です。
ここで注意したいのは、20万円という基準は「収入」ではなく「所得」だという点です。所得は「収入-必要経費」で算出されるため、配信機材費、通信費、衣装費、自宅スタジオの按分家賃などを必要経費として計上できる場合には、収入が20万円を超えていても所得は20万円以下となり、所得税の確定申告は不要となるケースがあります。
初心者向けライブ配信の機材ガイドをスマホ卒業から本格機材まで詳しく解説した記事で詳しく解説しています。
ただし、所得税の確定申告が不要なケースでも、住民税の申告は別途必要になる場合があります。この論点は副業まわりで誤解が多いため、後ほど整理します。
支払調書の請求と確定申告での扱い
確定申告にあたっては、SHOWROOMからの「支払調書」が手元の根拠資料になります。支払調書は年間の支払金額・源泉徴収額を確認するための書類で、ライバー本人が請求することで発行を受けられる運用です。
請求の流れは次のとおりです。
- 弊社で、1年間分の支払調書を翌年1月中に作成します。
- 翌月の2月を目途に、SHOWROOMのお問い合わせフォームから「支払調書希望」と明記のうえご請求ください。
- アカウントをお持ちの場合はログインのうえご連絡いただくと、本人確認がスムーズです。
支払調書の支払金額は税込・源泉税等控除前の金額で記載されます。振込額は「支払金額-源泉徴収額-振込手数料」となるため、口座入金額と支払金額が一致しないことを前提に整理します。
なお、SHOWROOMの報酬は「給与」に該当しないため、源泉徴収票は発行されません。発行されるのは支払調書のみとなります。
源泉徴収は毎月一律の概算で控除されているため、年間所得に基づく税額のほうが大きい場合は追加納税が必要になり、小さい場合は還付されます。所得税の税率や復興所得税・住民税の取り扱いは国税庁の所得税の税率などの解説ページが参考になります。
【PR】最新・人気の配信機材をチェックしてみよう
Amazonで見てみる副業バレ対策で押さえる住民税の論点
会社員の方がSHOWROOMで副業的に配信収益を得ている場合、勤務先に副業が知られたくないという相談がよく聞かれます。所得税の確定申告そのものを避けるのは、年間所得が20万円を超える場合などには現実的ではありません。
確定申告が必要な方が申告をしなかった場合、無申告加算税や延滞税といったペナルティが課される可能性があるからです。
副業まわりで論点になりやすいのは、所得税よりむしろ住民税の扱いです。住民税は前年の所得をもとに翌年6月から特別徴収(給与天引き)で課税される仕組みのため、副業の所得が増えると勤務先で天引きされる住民税額が増え、勤務先の経理担当者が気づくケースがあるとされています。
これに対しては、確定申告書の住民税に関する項目で「自分で納付」を選択することで、副業分の住民税を普通徴収(自分で納付)に切り替える方法が一般的に紹介されています。ただし、自治体の運用や副業所得の種類によっては希望どおりにならない場合もあるため、確実な対策を取りたい場合は事前に税理士または自治体窓口へ確認することをおすすめします。
報酬・収入は配信状況により個人差があります。本サービスが特定の収入を保証するものではありません。
報酬・収入は配信状況により個人差があります。本サービスが特定の収入を保証するものではありません。 (税金・確定申告については最寄りの税務署または税理士にご相談ください。本記事は一般情報の提供を目的としており、個別の税務判断を保証するものではありません。)
こんな場合には、EXiSTもおすすめです
「ジュエル換金まわりの事務作業に時間を取られたくない」「税務・契約まわりを相談できる体制が欲しい」「公式ライバーとして事務所所属のメリットも比較したい」という方には、ライバー事務所への所属が有力な選択肢になります。EXiSTは沖縄県を拠点に、SHOWROOMを含む複数プラットフォームで配信サポートを行っているライバー・Vライバー事務所です。
フリーライバーとしての継続か、公式ライバーとしての所属か、ご自身のライフスタイルに合った選び方を一緒に整理する相談先として、EXiSTのオーディションページもご覧ください。
まとめ
- ジュエルは1ジュエル=1円換算で、900ジュエルから換金可能、有効期限は150日間です。
- 換金時は「ジュエル+消費税」から源泉徴収税と振込手数料が差し引かれる設計です。
- 給与所得者は副業所得が年20万円を超えると所得税の確定申告が必要となるのが目安です。
- 支払調書はSHOWROOMのお問い合わせフォームから2月を目途に請求できます。
- 住民税は確定申告書の住民税欄で「自分で納付」を選ぶ運用が一般的な論点となり、具体的判断は税理士に相談するのが安心です。
よくある質問
Q ライブ配信の報酬で確定申告は必要になりますか?
Q ライバーの報酬は給与所得ですか?それとも雑所得ですか?
Q SHOWROOMで確定申告用の支払調書はもらえますか?
Q 副業がバレたくないので確定申告したくありません。問題ありますか?
Q 確定申告をしなかった場合、ペナルティはありますか?
ライブ配信を始める際には、事務所に所属したほうがいいの?
ライブ配信を行う場合、事務所に所属しながら活動を行う方法と、1人でフリーライバーとして活動を行う方法があります。
所属する際のメリット・デメリットとしてよく挙げられる比較がこちらです。
メリット
- 様々なサポートを受けられる
- 有名な事務所だと、すぐに伸びやすい
- 企業案件を受けやすくなる
デメリット
- 還元率が下がる
- ノルマのある場合がある
- 一部の活動などが制限されてしまう
事務所によっても特徴などは大きく変わってくるので、よく比較検討を行った上で所属を検討してください。
事務所選びに悩んだら、EXiSTもおすすめです!
ライバー・Vライバーとして活動してみたいけれど、どの事務所に所属すればいいのかわからない、と悩んでいる方もいるかもしれません。
そんなときには、ぜひEXiSTをご検討ください!
- 業界最速の24時間以内でのチャット返信
- 所属者限定のクローズドコミュニティー招待
- デザイナー紹介
などのサポートも行っています。
ノルマや最低契約期間も定められていないので、自由に活動でき、合わないと感じた場合にはすぐに契約を解除することも可能です。
お取り扱いアプリは多数ございますので、ぜひご検討ください!
※ 内容は記事執筆時点の情報です。最新の規約・仕様は各配信プラットフォーム公式サイトをご確認ください。